第33回彗星会議 発表一覧(暫定)

update : 2003-03-10
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このリストは“発表及びその要旨”のリストとなっています。発表の順番(プログラム)とは異なりますので、ご注意下さい。
発表プログラムについては、現在作成中です。今しばらくお待ち下さい。【2003.03.03】

口頭発表(7件)  |  ポスター発表(7件)
口頭発表
発表者 発表タイトル 発表要旨
中村 彰正 2002年の彗星発見・観測のまとめ 2002年に発見・検出された彗星について、その発見者、軌道要素等の一覧表を提示し、最近の特徴について紹介する。あわせて同年中に報告された位置および光度観測についても傾向を分析する。
鈴木 文二 Astro-HS 彗星プロジェクト 来春接近するふたつの彗星について、高校生天体観測ネットワークの観測計画がすすめられている。ヘール・ボップ彗星に合わせて作成された「彗星観測ハンドブック」に相当する冊子を考えている。
村上 茂樹 スワン・リニアはコメットハンターの脅威か? 2001〜 2002年に眼視発見された6彗星のうち、太陽観測衛星SOHOのスワン画像によって眼視発見の前に発見が可能であったものは、1個だけであった。また、1980〜2002年における彗星の眼視発見は、その78%が現在のリニアの捜索範囲外(太陽からの離角80°以内)でなされており、捜索範囲については棲み分けされている。スワン・リニアはコメットハンターにとって大きな脅威ではない。
永井 佳実 天平の森天文同好会の彗星観測について 来年(2004年)の第34回彗星会議の実行委員会を組織する、「天平の森天文同好会」が行ってきた彗星観測の事例について紹介する。更に第34回彗星会議の概要を説明する。
宮坂 正大 小惑星ライトカーブ観測によるプロ・アマ共同研究へのお誘い アマチュアにとって比較的容易に観測できる小惑星のライトカーブ観測は、プロの研究者と共同研究に取り組むための格好テーマである。この発表では、その観測の方法や、観測からどのようなことがわかるのかなど、具体的な結果から説明を行い、今後の共同研究へのお誘いとしたい。
石井 達朗 ニート彗星(2002V1)の2色光度観測 冷却CCDによるニート彗星の光度観測の結果を報告します。VバンドとRバンドでは光度変化に若干の違いが見られました。
津村 光則 2003年のヘール・ボップ彗星 2003年2月にヘール・ボップ彗星をとらえました。彗星の光度や観測状況をレポートします。
   
ポスター発表
発表者 発表タイトル 発表要旨
西岡 公彦 “彗星夏の学校”の活動紹介 彗星夏の学校は1年に1回、アマ・プロ一緒に彗星の物理・化学等について研究・勉強する会です。どなたでも参加できます。ポスターでは詳細を紹介させて頂きます。
織部 隆明 特異小惑星「2002 RP120」のV・R測光観測 彗星型の軌道を持つ特異小惑星「2002 RP120」のVバンドとRバンドにおける測光観測を、2002年10月〜2003年2月の期間、さじアストロパークの103cm反射望遠鏡でおこなった。その結果や課題などについて報告する。
鈴木 淳嗣 ボレリー彗星のダストテイルについて 昨年の彗星会議で発表したボレリー彗星の特異なダストテイルについて、その後の解析結果を報告します。
蓮尾 隆一 C/2002 T4 LINEARも明るくならない  
蓮尾 隆一 オールトの雲は存在しない?  
河北 秀世、渡部 潤一 池谷‐張彗星における未同定イオン輝線の正体 池谷‐張彗星は2002年春に近日点を通過した。近日点距離は0.5AUであり、大変明るく、また、イオンの尾の発達が著しかった。ぐんま天文台の65cm望遠鏡を用いて分光観測したところ、これまで未同定とされていた輝線群の検出に成功した。ポスターでは、この未知の輝線の正体について報告する。
古荘 玲子、他 彗星のコマ中に観測されるナトリウム原子の発光 彗星コマ中には、しばしば、中性ナトリウム(Na)原子の輝線が観測される。しかし、Na原子の起源については未だ良く判っていないことが多い。ポスターでは、藤井‐美星観測所(岡山県)に於ける分光モニター観測から判ってきた、Na原子の供給メカニズムについて報告する。


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